『Forging Dragons』

Amazonから予約していたJoHn Howeの新刊が届いた。ハウによるお絵かき指南書の第2弾で、今回のテーマはドラゴン。
第1弾の『Fantasy Art Workshop』は製作過程や画材・機材、描きこんでいるポイントを説明するという構成でした。
今回の『Forging Dragons』は過去にハウが描いた様々なドラゴンについて、設定をどのように絵に反映させていくか、どのようにイメージをふくらませていくかという点に重点をおいた構成になっています。
ウロボロスやティアマト、スマウグやベオウルフのドラゴンでは姿はもちろんポーズや構図も変わってくるのです。
また当然ですが要所では具体的な描き方についても解説されています。(火の塗り分けなど。)

絵を描く人でなくても、純粋に鑑賞するだけで楽しい本でした。ひょっとしたらTRPG内での描写やメタルフィギュアの塗装の参考になるかもしれませんが、そんなことはどうでもよい気分。


John Howe Forging Dragons: Inspirations, Approaches and Techniques for Drawing and Painting Dragons

John Howe Forging Dragons: Inspirations, Approaches and Techniques for Drawing and Painting Dragons

John Howe Fantasy Art Workshop

John Howe Fantasy Art Workshop


あとどうでもよいことなのですが、ハウが挿絵を描きマキャフリィが文章を書いたのドラゴン紹介絵本『A Diversity of Dragons』というものがありまして、当然というべきかこの本と重複している絵が多い。そこで2冊を併せて読んで、同じドラゴンに対する視点の違いを見つけてほくそ笑むという変な楽しみに現在浸っています。ありがちに物書きと絵師のインスピーションの方向が違うということが見られるといった感じですが。


A Diversity of Dragons (Pern)

A Diversity of Dragons (Pern)